スキルを自分で作る
この記事で分かること
Section titled “この記事で分かること”- スキルを置く場所と、ファイルの形
- 「議事録を整える」スキルの作り方(そのまま使える見本つき)
- 試し方と、うまく動かないときの直し方
- 説明(description)を書くコツ
スキル作りは「レシピを書く」こと
Section titled “スキル作りは「レシピを書く」こと”得意料理を家族に任せるとき、材料と手順を紙に書いて渡します。スキルスキルClaude に特定の作業のやり方を教えておく「手順書」。必要な場面で Claude が読み込んで、その通りに作業します。用語集で詳しく → を作るのも同じです。あなたがいつも Claude に伝えていることを、決まった形のファイルに書くだけです。プログラムは書きません。
置き場所を決める
Section titled “置き場所を決める”| 種類 | 置き場所 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 個人のスキル | ~/.claude/skills/スキル名/SKILL.md |
どの作業でも使いたい |
| プロジェクトのスキル | 作業フォルダの .claude/skills/スキル名/SKILL.md |
その作業でだけ使う。仲間と共有したい |
~ は「自分のホームフォルダ」を表す記号です。ファイル名は必ず SKILL.md にします。
今回は、作業フォルダの中に置く プロジェクトのスキル を作ります。場所が分かりやすく、練習に向いているからです。
SKILL.md の形
Section titled “SKILL.md の形”SKILL.md は、MarkdownMarkdown「# 見出し」のような簡単な記号で、見出しや箇条書きを書き表す文章の書き方です。用語集で詳しく → で書くふつうのテキストファイルです。2つの部分でできています。
---name: スキル名description: 何をするスキルか。どんなときに使うか。---
ここから下が本文。Claude に守ってほしい手順を書く。---で挟んだ上の部分が設定です。最初の---は、必ずファイルの1行目に 書きます。nameは/スキル名で呼び出すときの名前です。省略すると、フォルダの名前が使われます。descriptionは、Claude が「このスキルを使うかどうか」を決める材料です。いちばん大事な項目です。
作ってみよう: 議事録を整えるスキル
Section titled “作ってみよう: 議事録を整えるスキル”1. Claude に作ってもらう
Section titled “1. Claude に作ってもらう”フォルダ作りは Claude に任せるのが簡単です。練習用フォルダで Claude Code を開き、こう頼みます。
.claude/skills/minutes/SKILL.md を作ってください。中身は次のとおりにしてください。続けて、下の見本を貼り付けます。作成の確認が出たら、場所が .claude/skills/minutes/ であることを見て許可してください。
---name: minutesdescription: 会議のメモや文字起こしを、決まった形の議事録に整える。「議事録にして」「会議メモをまとめて」「打ち合わせの記録を作って」と頼まれたときに使う。---
# 議事録を整える
渡されたメモを、次の形の議事録にまとめてください。
## 形
1. 会議名・日付・参加者2. 決定事項(箇条書き)3. 宿題(「担当者 / 内容 / 期限」の表)4. 次回の予定5. そのほかのメモ
## ルール
- 「です・ます」調で書く- 雑談や言いよどみは省く- メモに書かれていないことを推測で足さない。分からない点は「要確認」と書く- 人の名前はメモの表記のままにする- 仕上がったら、minutes フォルダに「日付-会議名.md」という名前で保存する- 最後に「要確認」の項目を一覧にして報告する適当な会議メモを memo.txt として保存し、2通りの方法で試します。
自動で使われるか
memo.txt を議事録にしてください。直接呼び出す
/minutes memo.txt仕上がりを見て、気になる点を SKILL.md に書き足します。
| 気になったこと | 書き足す例 |
|---|---|
| 文章が長い | 「各項目は1行で書く」 |
| 宿題に期限がない | 「期限が不明なら『期限未定』と書く」 |
| 敬称がばらばら | 「名前には『さん』を付ける」 |
自分でファイルを開いて直してもよいですし、Claude に「minutes スキルに、このルールを足してください」と頼んでもかまいません。公式ドキュメントによると、スキルの変更は会話を開き直さなくても反映されます。
説明(description)を書くコツ
Section titled “説明(description)を書くコツ”Claude は説明だけを見て、スキルを使うかどうかを決めます。本文がどれほどよくても、説明が合わなければ使われません。
| コツ | 悪い例 | よい例 |
|---|---|---|
| 何をするかを先に書く | 便利なスキル | 会議メモを議事録に整える |
| いつ使うかを書く | (書いていない) | 「議事録にして」と頼まれたときに使う |
| 自分が実際に言う言葉を入れる | ドキュメント整形 | 会議メモ、打ち合わせの記録、議事録 |
公式ドキュメントでは、大事な使いどころを先頭に書くことが勧められています。説明が長すぎると途中で切られるためです(上限は1,536文字)。
本文を書くコツ
Section titled “本文を書くコツ”- 大事なことは上に書く。 会話が長くなると、スキルの後ろのほうは省かれることがあります。
- 具体的に書く。 「きれいに」より「見出しは3つまで」。
- 長くしすぎない。 公式の目安は
SKILL.mdを500行未満にすることです。はじめは20〜30行で十分です。 - 見本を付ける。 仕上がりの例を1つ書いておくと、形がそろいやすくなります。
つまずきポイント
Section titled “つまずきポイント”- スキルが一覧に出ない。 ファイル名が
SKILL.md(大文字)になっているか、フォルダの場所が合っているかを確かめます。 /minutesでは動くが、自動では使われない。 設定の部分(---の間)の書き方が崩れていると、説明が読み取られません。description:のあとに半角スペースがあるか、最初の---が1行目にあるかを見直してください。説明に、自分がふだん使う言葉を足すのも効きます。- 関係ないときにも使われる。 説明を具体的にします。自分で呼んだときだけ使いたい場合は、設定に
disable-model-invocation: trueの1行を足します。 - フォルダ名は何がよい? この記事では、半角の英小文字とハイフンだけの名前をおすすめします。
/名前で打ちやすく、トラブルも少ないためです。
くわしい仕様は、公式の スキルの説明ページ にあります。
次に読む記事
Section titled “次に読む記事”- APIとは —— Claude をほかのサービスとつなぐための入口について学びます。