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スキルを自分で作る

  • 難易度:慣れてきた
  • 読む目安:約9分
  • 内容の最終確認:2026年10月12日
  • スキルを置く場所と、ファイルの形
  • 「議事録を整える」スキルの作り方(そのまま使える見本つき)
  • 試し方と、うまく動かないときの直し方
  • 説明(description)を書くコツ

スキル作りは「レシピを書く」こと

Section titled “スキル作りは「レシピを書く」こと”

得意料理を家族に任せるとき、材料と手順を紙に書いて渡します。スキルスキルClaude に特定の作業のやり方を教えておく「手順書」。必要な場面で Claude が読み込んで、その通りに作業します。用語集で詳しく → を作るのも同じです。あなたがいつも Claude に伝えていることを、決まった形のファイルに書くだけです。プログラムは書きません。

種類 置き場所 向いている場合
個人のスキル ~/.claude/skills/スキル名/SKILL.md どの作業でも使いたい
プロジェクトのスキル 作業フォルダの .claude/skills/スキル名/SKILL.md その作業でだけ使う。仲間と共有したい

~ は「自分のホームフォルダ」を表す記号です。ファイル名は必ず SKILL.md にします。

今回は、作業フォルダの中に置く プロジェクトのスキル を作ります。場所が分かりやすく、練習に向いているからです。

SKILL.md は、MarkdownMarkdown「# 見出し」のような簡単な記号で、見出しや箇条書きを書き表す文章の書き方です。用語集で詳しく → で書くふつうのテキストファイルです。2つの部分でできています。

---
name: スキル名
description: 何をするスキルか。どんなときに使うか。
---
ここから下が本文。Claude に守ってほしい手順を書く。
  • --- で挟んだ上の部分が設定です。最初の --- は、必ずファイルの1行目に 書きます。
  • name は /スキル名 で呼び出すときの名前です。省略すると、フォルダの名前が使われます。
  • description は、Claude が「このスキルを使うかどうか」を決める材料です。いちばん大事な項目です。

作ってみよう: 議事録を整えるスキル

Section titled “作ってみよう: 議事録を整えるスキル”

フォルダ作りは Claude に任せるのが簡単です。練習用フォルダで Claude Code を開き、こう頼みます。

.claude/skills/minutes/SKILL.md を作ってください。中身は次のとおりにしてください。

続けて、下の見本を貼り付けます。作成の確認が出たら、場所が .claude/skills/minutes/ であることを見て許可してください。

---
name: minutes
description: 会議のメモや文字起こしを、決まった形の議事録に整える。「議事録にして」「会議メモをまとめて」「打ち合わせの記録を作って」と頼まれたときに使う。
---
# 議事録を整える
渡されたメモを、次の形の議事録にまとめてください。
## 形
1. 会議名・日付・参加者
2. 決定事項(箇条書き)
3. 宿題(「担当者 / 内容 / 期限」の表)
4. 次回の予定
5. そのほかのメモ
## ルール
- 「です・ます」調で書く
- 雑談や言いよどみは省く
- メモに書かれていないことを推測で足さない。分からない点は「要確認」と書く
- 人の名前はメモの表記のままにする
- 仕上がったら、minutes フォルダに「日付-会議名.md」という名前で保存する
- 最後に「要確認」の項目を一覧にして報告する

適当な会議メモを memo.txt として保存し、2通りの方法で試します。

自動で使われるか

memo.txt を議事録にしてください。

直接呼び出す

/minutes memo.txt

仕上がりを見て、気になる点を SKILL.md に書き足します。

気になったこと 書き足す例
文章が長い 「各項目は1行で書く」
宿題に期限がない 「期限が不明なら『期限未定』と書く」
敬称がばらばら 「名前には『さん』を付ける」

自分でファイルを開いて直してもよいですし、Claude に「minutes スキルに、このルールを足してください」と頼んでもかまいません。公式ドキュメントによると、スキルの変更は会話を開き直さなくても反映されます。

Claude は説明だけを見て、スキルを使うかどうかを決めます。本文がどれほどよくても、説明が合わなければ使われません。

コツ 悪い例 よい例
何をするかを先に書く 便利なスキル 会議メモを議事録に整える
いつ使うかを書く (書いていない) 「議事録にして」と頼まれたときに使う
自分が実際に言う言葉を入れる ドキュメント整形 会議メモ、打ち合わせの記録、議事録

公式ドキュメントでは、大事な使いどころを先頭に書くことが勧められています。説明が長すぎると途中で切られるためです(上限は1,536文字)。

  • 大事なことは上に書く。 会話が長くなると、スキルの後ろのほうは省かれることがあります。
  • 具体的に書く。 「きれいに」より「見出しは3つまで」。
  • 長くしすぎない。 公式の目安は SKILL.md を500行未満にすることです。はじめは20〜30行で十分です。
  • 見本を付ける。 仕上がりの例を1つ書いておくと、形がそろいやすくなります。
  • スキルが一覧に出ない。 ファイル名が SKILL.md(大文字)になっているか、フォルダの場所が合っているかを確かめます。
  • /minutes では動くが、自動では使われない。 設定の部分(--- の間)の書き方が崩れていると、説明が読み取られません。description: のあとに半角スペースがあるか、最初の --- が1行目にあるかを見直してください。説明に、自分がふだん使う言葉を足すのも効きます。
  • 関係ないときにも使われる。 説明を具体的にします。自分で呼んだときだけ使いたい場合は、設定に disable-model-invocation: true の1行を足します。
  • フォルダ名は何がよい? この記事では、半角の英小文字とハイフンだけの名前をおすすめします。/名前 で打ちやすく、トラブルも少ないためです。

くわしい仕様は、公式の スキルの説明ページ にあります。

  • APIとは —— Claude をほかのサービスとつなぐための入口について学びます。