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上手な頼み方(プロンプト)の基本

  • 難易度:はじめて
  • 読む目安:約6分
  • 内容の最終確認:2026年10月12日
  • AIに頼むときに伝えるとよい4つのこと
  • 同じ頼みごとの「悪い例」と「良い例」
  • 一度で決めず、会話を重ねて仕上げる方法

AIは「今日入ったばかりの優秀な新人」

Section titled “AIは「今日入ったばかりの優秀な新人」”

AIへの頼みごとや質問の文を プロンプトプロンプトAIに送る依頼や質問の文章のことです。用語集で詳しく → と呼びます。むずかしく聞こえますが、要するに「頼み方」のことです。

AIは、今日入社したばかりの、とても優秀な新人 だと考えてください。能力は高いのですが、あなたの会社のことも、あなたの好みも、何も知りません。

そんな新人に「資料を作っておいて」とだけ言ったら、どうなるでしょう。だれ向けの、何の資料を、どのくらいの長さで作ればいいのか分からず、的はずれなものが出てきます。AIもまったく同じです。くわしく伝えるほど、良い答えが返ってきます。

伝えること 内容 例
目的 何のために、何をしてほしいか 「欠席の連絡メールを書いてほしい」
背景 相手はだれか、どんな状況か 「相手は取引先の部長。来週の会議に出られなくなった」
形式 長さ、言葉づかい、形 「200字くらい。ていねいな言葉で」
例 お手本や、好みの見本 「前に送ったメールはこんな感じです」

毎回4つ全部を書く必要はありません。まずは 目的と背景 の2つを意識するだけで、答えが大きく変わります。

悪い例:

お断りのメールを書いて

良い例:

取引先からの飲み会の誘いを断るメールを書いてください。
・相手:いつもお世話になっている取引先の課長
・理由:その日は家族の予定がある
・気持ち:誘ってもらえたことはうれしい。次の機会にはぜひ参加したい
・長さ:150字くらい。かたすぎない、ていねいな言葉で

悪い例:

NISAについて教えて

良い例:

NISAについて教えてください。
私は投資をしたことがない30代の会社員です。
専門用語を使わずに、まず全体像を5行くらいで説明して、
そのあと「最初にやること」を番号付きで教えてください。

良い例のほうは、AIが「だれに」「どのくらい」「どんな形で」答えればいいかが分かります。

一度で完璧な答えを出そうとしなくて大丈夫です。AIは、それまでの会話を覚えています。出てきた答えを見てから、続けて注文をつけられます。

  1. まず、ざっくり頼む
  2. 出てきた答えを読む
  3. 気になるところを伝える
  4. 納得できるまで 2 と 3 をくり返す

続けて伝える言葉は、短くてかまいません。

  • 「もっと短くして」
  • 「2つ目の案を、もう少しくわしく」
  • 「かたすぎるので、やわらかい言い方に」
  • 「表にまとめて」
  • 「ほかの案を3つ出して」

美容院で「もう少し短く」「前髪は残して」と伝えながら仕上げてもらうのと同じです。

  • 何を伝えればいいか分からないとき —— 「良い答えを出すために必要なことがあれば、先に私に質問してください」と書く
  • 答えが難しいとき —— 「小学生にも分かるように」「たとえ話で」と頼む
  • 答えがあやしいとき —— 「その情報のもとになった資料を教えて」「自信がない部分はどこ?」と聞く
  • 「正しい書き方」を探しすぎない。 特別な呪文のような書き方は、覚えなくて大丈夫です。伝えたいことを、自分の言葉でくわしく書くのがいちばんです。
  • 話題が変わったら、新しい会話を始める。 1つの会話にちがう話題を詰めこむと、前の話に引きずられて答えがずれることがあります。
  • 個人情報や会社の秘密は書かない。 くわしく書くことは大事ですが、書いてはいけないものもあります。次の記事で説明します。