上手な頼み方(プロンプト)の基本
この記事で分かること
Section titled “この記事で分かること”- AIに頼むときに伝えるとよい4つのこと
- 同じ頼みごとの「悪い例」と「良い例」
- 一度で決めず、会話を重ねて仕上げる方法
AIは「今日入ったばかりの優秀な新人」
Section titled “AIは「今日入ったばかりの優秀な新人」”AIへの頼みごとや質問の文を プロンプトプロンプトAIに送る依頼や質問の文章のことです。用語集で詳しく → と呼びます。むずかしく聞こえますが、要するに「頼み方」のことです。
AIは、今日入社したばかりの、とても優秀な新人 だと考えてください。能力は高いのですが、あなたの会社のことも、あなたの好みも、何も知りません。
そんな新人に「資料を作っておいて」とだけ言ったら、どうなるでしょう。だれ向けの、何の資料を、どのくらいの長さで作ればいいのか分からず、的はずれなものが出てきます。AIもまったく同じです。くわしく伝えるほど、良い答えが返ってきます。
伝えるとよい4つのこと
Section titled “伝えるとよい4つのこと”| 伝えること | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 目的 | 何のために、何をしてほしいか | 「欠席の連絡メールを書いてほしい」 |
| 背景 | 相手はだれか、どんな状況か | 「相手は取引先の部長。来週の会議に出られなくなった」 |
| 形式 | 長さ、言葉づかい、形 | 「200字くらい。ていねいな言葉で」 |
| 例 | お手本や、好みの見本 | 「前に送ったメールはこんな感じです」 |
毎回4つ全部を書く必要はありません。まずは 目的と背景 の2つを意識するだけで、答えが大きく変わります。
悪い例と良い例
Section titled “悪い例と良い例”例1:メールを書いてもらう
Section titled “例1:メールを書いてもらう”悪い例:
お断りのメールを書いて良い例:
取引先からの飲み会の誘いを断るメールを書いてください。
・相手:いつもお世話になっている取引先の課長・理由:その日は家族の予定がある・気持ち:誘ってもらえたことはうれしい。次の機会にはぜひ参加したい・長さ:150字くらい。かたすぎない、ていねいな言葉で例2:教えてもらう
Section titled “例2:教えてもらう”悪い例:
NISAについて教えて良い例:
NISAについて教えてください。私は投資をしたことがない30代の会社員です。専門用語を使わずに、まず全体像を5行くらいで説明して、そのあと「最初にやること」を番号付きで教えてください。良い例のほうは、AIが「だれに」「どのくらい」「どんな形で」答えればいいかが分かります。
会話を重ねて仕上げる
Section titled “会話を重ねて仕上げる”一度で完璧な答えを出そうとしなくて大丈夫です。AIは、それまでの会話を覚えています。出てきた答えを見てから、続けて注文をつけられます。
- まず、ざっくり頼む
- 出てきた答えを読む
- 気になるところを伝える
- 納得できるまで 2 と 3 をくり返す
続けて伝える言葉は、短くてかまいません。
- 「もっと短くして」
- 「2つ目の案を、もう少しくわしく」
- 「かたすぎるので、やわらかい言い方に」
- 「表にまとめて」
- 「ほかの案を3つ出して」
美容院で「もう少し短く」「前髪は残して」と伝えながら仕上げてもらうのと同じです。
困ったときの頼み方
Section titled “困ったときの頼み方”- 何を伝えればいいか分からないとき —— 「良い答えを出すために必要なことがあれば、先に私に質問してください」と書く
- 答えが難しいとき —— 「小学生にも分かるように」「たとえ話で」と頼む
- 答えがあやしいとき —— 「その情報のもとになった資料を教えて」「自信がない部分はどこ?」と聞く
つまずきポイント
Section titled “つまずきポイント”- 「正しい書き方」を探しすぎない。 特別な呪文のような書き方は、覚えなくて大丈夫です。伝えたいことを、自分の言葉でくわしく書くのがいちばんです。
- 話題が変わったら、新しい会話を始める。 1つの会話にちがう話題を詰めこむと、前の話に引きずられて答えがずれることがあります。
- 個人情報や会社の秘密は書かない。 くわしく書くことは大事ですが、書いてはいけないものもあります。次の記事で説明します。
次に読む記事
Section titled “次に読む記事”- AIの苦手なこと・注意点 —— 安心して使うために、知っておくべきことを確認しましょう。